2018年1月、イギリスで「孤独担当大臣」というポストが新設されたというニュースが流れ、「孤独」の国家損失が年320億ポンド(約4.9兆円)にのぼると試算されていました。
ここでの損失とは、「孤独が人の肉体的、精神的健康を損なう」ことによるマイナスを指しています。これは、肥満や1日に15本のタバコを喫煙するよりも有害とのこと。そのため、イギリスでは国家プロジェクトとして、「孤独」に困っている人のための総合的な政策を推進するとか。

一見、単身高齢者対策と見受けられましたが、「孤独」は老若男女、全ての世代の社会問題と指摘しています。イギリスでの調査から、以下のような問題点が挙げられていました。
①イギリスでは900万人以上の人々が常に、もしくはしばしば「孤独」を感じており、その3分の2が「生きづらさ」を感じている
②身体障害者の4人に1人は日常的に「孤独」を感じており、18~34歳の中では3分の1以上になった
③子どもを持つ親たちの4分の1が常に、もしくは、しばしば「孤独」を感じている
④400万人以上の子ども達が「孤独」を訴え、チャイルドライン(相談窓口)の支援を受けた
⑤月に1度も友人や家族と会話しないという高齢者(65万人)の人口は20万人にのぼった。週に1度では36万人になる

イギリスの人口は約6,400万人で、孤独を感じている900万人は14%に相当します。チャイルドラインに相談する子どもの数が400万人以上いるのは多いような・・・。日本の小学生以下の子ども数は1,236万人です(2017年現在)。イギリス全体の人口は日本の約半分のため、子どもの数もざっくりと日本の半分位だと思われますので、やはり400万人はかなりの数です。

推測ですが、イギリスではチャイルドラインという相談窓口が発達していて、よく利用されているのかもしれませんし、頻繁に相談する子どももいるでしょう。それにしても、親や姉妹兄弟、友人に相談できにくい困り事や悩みが、子どもでも多々あることが推察されます。日本の子ども達はどうかと、少々、心配になりました。

「孤独」への対策も重要ですが、なぜ「孤独」を感じるのか、「孤独」を感じる人と感じない人の違いは何か、そもそも「孤独」な状態とは? 客観的には「孤独」でも孤独と感じていない人はいますし、逆に、家族や友人がいても「孤独」な人もいます。深刻化して健康等の被害になるのは、どのようなケースでしょうか? 興味はつきません。