2015年の税制改正で、相続税の課税対象者が増えるといわれています。基礎控除額といって、相続財産のうち税金がかからないと認められる額が引き下がったのです。具体的には、2015年1月1日以降、定額分の基礎控除3,000万円、法定相続人1人当たり600万円になりました。相続財産5,000万円で相続人が2人の場合、財産額が800万円上回るので申告・納税が必要になります。相続財産には、不動産や自動車なども含まれます。一昔前、相続税はお金持ち対象と思われていましたが、都市部で一戸建てを所有する一般的な世帯も納税することになりそうです。

 

子供のいない、おひとりさまは相続と無縁なようですが、法定相続人から言えば、まず、両親、兄弟姉妹がなり、いない場合は、兄弟姉妹の子供である甥・姪が相続人になります。最近はペットに遺産を託すケースもあるそう。遺産をペットのために使うことを誰かに委託する形になるようです。甥・姪など相続人がいない、または権利者が受け取らない場合、遺産は国庫に入ります。新聞記事情報によると、2012年の国庫に入った遺産額は375億円にのぼるとか。

 

遺産が国庫に入ると、お金の使い道は特定できません。死後、自分の遺産が、想いのある分野で少しでも働いてくれたら、子供のいないおひとりさまとしては、うれしいことです。自分の死後、遺産を特定の団体や人に譲ることを「遺贈」といいますが、遺言執行者も指定した正式な遺言書を作成すれば実現できます。死んだ後、誰かの役に立てると思えば、心も温かくなりますね。きちんと信頼できる専門家・事業者に任せることが重要ですが、このような情報やシステムがもっと普及するといいなぁと思っています。