少し前の話になります。

6月に愛犬が16歳3カ月で他界しました。

遺された犬グッズを有効活用したいと思い、いろいろ探して老犬ホームを運営している団体に大部分を寄付しました。

老犬ホームには、あたかも人間の高齢者向け住宅&ケアサービスのように、よりビジネスライクに展開している事業者もありますし、動物保護団体が「命あるものを受け入れて保護する」ことを目的として運営しているものもあります。

今回私が物資を送ったのは後者と思われます。犬用に限らず、多岐に亘る物品の寄付を求めていて、できれば一切合財プラスアルファを寄付したい私の事情に合っていました。

ウチの犬は、老犬ホームのお世話になることなく、この世を去りました。

もし利用することがあるとするならば、ビジネスライクなほうがよいか、動物愛護系がよいか、迷うところです。

ひとつには、どちらを選択するにせよ、人間が考える犬の幸せと、犬にとっての幸せには、どうしても隔たりがある、ということです。

また人間の介護施設ですら、職員による虐待や暴力があるのに、規制が緩く、関わる人によって倫理や価値観の異なる動物の領域で、「何が、どのように扱われるか(より望ましいガイドラインに沿うこと)」を保証するものはない、と感じます。

前者(ビジネス系)については、毎日食事を与えられて、散歩に連れ出してもらい、病気ならば投薬を受け、という流れになるのでしょう。恵まれているといえば恵まれているのでしょうし、だからと言って、犬にしてみればとりたてて幸せな日常ではないようにも見えます。

後者(動物愛護系)に関しては、個人的には組織運営面の脆弱さが気になります。利用者から対価を受け取るとしても、経営的能力に欠けていると、ひとつでも命を救い、看取っていくとなると、やがて関わる人間のキャパシティを超えるような頭数を扱うことになるのかもしれず、職員に薄給で労働法上の問題を含んだ勤務をさせる事態につながることもありえます。その辺りの折り合いというか、整備がやがて必要になってくるのではないかと思います。