「極上の孤独」という新書版の本のタイトルに惹かれて、読んでみました。著者は元アナウンサーで文筆家の下重暁子さん。「孤独」はよくある見出しですが、そこに「極上」がつくので、一体「極上」とは何なのか、と興味があったのです。

結論から言えば、「周りに気を遣わず、自分らしく生きよう」ということで、特に目新しい内容ではなかったのですが説得力があり、「孤独は気の毒」という価値観を覆す爽快感がありました。著者の感じ方・考え方に全て共感というわけではないですが、以下の一文で「1人の方が豊かに生きられる。孤独の方がいいや」と確信できたのが収穫です。

『確かに、自分のことを孤独で淋しい人間だと考えると、それがストレスになって寿命にも影響するかもしれない。しかし、人間、誰もが最後は1人。孤独を愉しむことを知っていれば、1人の時間が何ものにも代えがたく、人生がより愉しくなると私は考えている。』

さらに、面白かったのが、「15年のジム通いから学んだこと」項の中にある、『そこで意外なことに気が付いた。日課のように通っている熱心な人のほうが、先に亡くなる例が多いのだ。・・・常日頃から健康を気にし、運動も欠かさない人ほど早死である』というエピソード。
その理由として、『考えるに、まじめにノルマを片付け、毎日動かなければ気がすまない。多少の無理をしても決めたことをやる。やらないとストレスになる。自分の体の声にもっと耳を澄ますことが出来れば、休むことを大事にしただろう。仕事も運動もやり過ぎはいけない。・・・そのためにも、1人になる時間を持つことは大事だ。自分の体と向き合わなければ、聞こえるものも聞こえてこない』と。

そうです。「適度なぐうたら」は大事です。1人でいれば家族や周りに気兼ねなく、疲れたら好き勝手に休むことができる。最高ですね!